骨粗鬆症について
加齢や薬の副作用などにより、骨密度が低下する病気です。
女性ホルモンの低下と関わりが深く、40歳代以降の女性には早めの骨密度検査を推奨いたします。
骨粗鬆症は、転んだり、尻もちをつくなど、ちょっとしたはずみで骨折しやすくなります。
背骨の圧迫骨折により、背中や腰が丸くなることで、身長が縮んでしまうこもあります。
また、高齢の方が大腿骨を骨折した場合、回復までに相応の時間を要し、寝たきり状態となってしまう可能性もあります。
骨粗鬆症は治療の出来る病気です。骨密度の低下を抑え、骨折を防ぐことにあります。
まずはご自身の骨密度を把握し、食生活や運動習慣を改善し、飲み薬、注射など適切な治療へ繋げていきましょう。
骨粗鬆症の治療について
- 食事療法
- 骨の主成分となるカルシウムや、たんぱく質など、骨のリモデリング※に必要なビタミンD、ビタミンKなどの栄養素を積極的に摂り、バランスのとれた食生活をおくります。
※リモデリング:破骨細胞(骨を壊す働きをする細胞)が骨を吸収する一方で、骨芽細胞(骨をつくる働きをする細胞)が、破骨細胞によって吸収された部分に新しい骨をつくる代謝作用
- 運動療法
- 骨は体重の負荷で丈夫になりますが、極端な強度の運動が必要なわけではありません。ウォーキングなど、軽度運動をするだけでも十分に効果があると言われています。
無理無く、長く運動を継続することが大切となります。
- 薬物療法
- 骨粗鬆症と診断を受けた後に薬物療法が行われます。
医師の判断により、骨の破壊を抑制する薬(ビスフォスフォネート製剤、SERMなど)や、骨の材料を補う薬(カルシウム製剤、活性型ビタミンD3製剤など)などが処方されます。